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腰椎椎間板ヘルニアの病態①

高齢者と青壮年に違いがあるか?

腰椎椎間板ヘルニアは、幅広い年齢層で発症します。

20歳までの若年層、20~60歳までの青壮年層、60歳以上の高齢者層におおまかに区切ってみます。

今回は高齢者層と青壮年層の違いについて発信します。

椎間板ヘルニアの症状については、高齢者であろうが青年層であろうがほぼ同じです。でも、やはりちょっとした違いはあります。以下に、その違いを発信します。

①診察上、SLRテストというものがあります。患者さんが、椅子に座っている状態でだんだんと膝をまえに伸ばしてゆく検査です。ヘルニアの患者さんでは、痛くて膝を伸ばせないことから、ヘルニアの診察にはかならず行う検査です。

高齢者では、このテストをおこなっても異常がでないことが多いです。

②ヘルニアは、椎間板の一部分が神経へ向かって飛び出すことが原因ですが、青年層では柔らかい髄核というゼリー状のものだけが飛び出すことが多いのですが、高齢者では髄核以外にもっと硬い軟骨や骨の一部がちぎれて飛び出すことがあります。こうなると、硬いものが神経を圧迫するのですから・・・痛みは激烈です!!

高齢者には酷な話ですが、軟骨や骨の一部が飛び出すと、小さくなりにくいですし痛みは激烈となります。

ほんっと、お悔やみ申し上げます。

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