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頚椎症性脊髄症の症状

頚椎症性脊髄症では、上肢の感覚障害と、上肢および下肢の運動機能障害がみられることが多い。

頚椎症性脊髄症ガイドライン2020

頚椎症性脊髄症によって手術を受けた患者さんについて調べた研究では、なんと8割に手術前、「上肢の感覚障害と上肢下肢の運動障害」があったと報告されています。

また、頚椎症性脊髄症の初発症状(初めて起こった症状)は、手足のしびれが64%、歩行障害が16%に見られたという研究もあります。

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痛みとしびれも重要な症状です。

考え付く最大の痛みを10とした場合、その半分くらいもある「首の痛み」や「手の痺れ」が、約40%の割合で存在したという調査もあります。

また、「ちょっと触れただけでも強く痛む」ような異痛症や、脊髄障害のある場所よりも下の「締め付けられたような感じ」「詰まったような頚部痛」などが頚椎症性脊髄症の患者さんの4割に達したという研究もあります。

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頚椎症性脊髄症の特徴的な症状としては、「脊髄症の手」「歩行障害」などもあります。

脊髄症の手とは、小指か薬指が内側に動かせなくなったり、手指を素早くグーパーグーパーできなくなることが、診察上で特徴となります。グーパーグーパーを10秒間で何回できるかという10秒テストをよく行いますが、通常、20回未満しかできなければ異常といわれています。

その他、グーパーグーパーの時に、動きに合わせて手首も動いてしまったり、小指と薬指がなかなか伸びきらなかったりと、いくつか特徴があります。

歩行障害では、鳥があるくように、トットッと、ぎくしゃくした歩行状態となったり、立ち上がった時にふらついたり、方向転換がうまくいかなかったりという症状が特徴です。

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