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頚椎症性脊髄症の病態生理

動的圧迫因子

前回、静的圧迫因子について発信しました。

ただし、静的な圧迫因子(つまり、脊柱管が元々せまかったり、椎間板の加齢によって脊柱管の方へ膨隆したり、椎骨が加齢して棘のように骨の変形が発生したりする)だけではなく、動的な圧迫因子の関与も重要なのです。

動的圧迫因子・・・

いくつかの研究がされいます。

首を上に向ける(頚椎の後屈)と骨と骨をつないでいる靭帯(黄色靭帯)がたわんでしまって、脊柱管の方へ飛び出します。すると脊髄を圧迫するのです。

また、別の研究では、首を上に向けたり下に向けたりした時、骨と骨をつないでいる靭帯(前・後縦靭帯)が緩んでいると骨がぐらつきます。特に後ろへ骨がずれると脊髄を圧迫するのです。これを「動的脊柱管狭窄症」といいます。

さらに別の研究では、加齢現症によって、首の下の方の骨同志の動きが悪くなって固くなると、首の上の方の骨ばっかりに負担がかかって、ぐらついたり、脱臼したりすることもわかっています。

このように、ただ単に、脊柱管狭窄症があるだけではなくて、ヒトは生活している上で動きますから、その動きによっても脊髄に負担がかかるのです。

「上を向いて洗濯物を干す」「歯科医へいって、大きく口を開けるために首を伸ばす」「美容院へいって、寝たまま洗髪してもらうために首を伸ばす」などなど、、

脊髄に負担をかけないように動きを制限することも必要なんですね。

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