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腰椎椎間板ヘルニアの画像その2

脊髄造影

ひと昔前までは、脊髄造影検査は腰椎椎間板ヘルニアを診断するためには絶対必要な検査でした。

でも、最近では、普通の総合病院であればCTやMRIは必ず設置されています。椎間板ヘルニアの診断は特にMRIを行えば、簡単に行えます。

腰椎椎間板ヘルニアの診断について、脊髄造影が必要なのかどうか?研究結果を発信します。

今から35年前に行われた研究ですが、393人の手術を行った患者さんで調べたところ90%が正確な診断がされていました。

25年前には、脊髄造影、CT、MRIを比べた研究があります。80人のヘルニアの患者さんを対象にして、3つの検査を比べた結果、一番はCT、二番はMRIで三番目に脊髄造影でした。脊髄造影は省略できるとされました。

そのほか、CT対脊髄造影、MRI対脊髄造影の研究がそれぞれ行われました。結果としては、診断の正確さはCT97%に対して脊髄造影88%。MRI95%に対して脊髄造影87%でした。

脊髄造影は、腰から針をさして、造影剤を注入する検査です。痛みを伴い、造影剤の副作用の危険があり、放射線の被曝もあります。

最近では、ほとんど行われない検査です。もしも、腰椎椎間板ヘルニアの診断に脊髄造影を勧められたなら、ちょっと考え直してみてください。

その病院は30年か40年前の技術しかない病院です。

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