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腰椎椎間板ヘルニアの有病率など

腰椎椎間板ヘルニアという病気は特別に珍しい病気でありません。いったい、人口の何%くらいこの病気をもっているのか?

残念ながら詳しい研究はありません。ただし、椎間板という組織は、絶対に老化します。そして、「椎間板の突出」「椎間板がはみ出すこと」は多かれ少なかれ全人口に認めます。ただ、その突出やはみ出しが神経にさわっているかどうか。ここだけの違いです。間違いを恐れず言い切ると、差別なく全人類に共通して椎間板の老化、突出は認めます。

アメリカでの論文ですが、人口の約1%、年間に280万人が腰椎椎間板ヘルニアにかかると報告があります。結構、多い病気なのです。

信憑性のある論文の結果ですが、椎間板ヘルニアの男女比は男性が女性の2倍くらい多くかかります。

また、年齢ですが、海外の論文では40歳台が最も多く、20歳から60歳まで幅広く発症するといわれています。国内では、やや若い20代~30代がもっとも多く発症するといわれています。

そして、腰椎は普通は5つあります。椎間板は腰椎のあいだにあるクッションですが、ヘルニアの発生する場所としては、第4腰椎と第5腰椎の間、そして第5腰椎と仙椎のあいだ・・つまり腰椎に5つある椎間板の中で、お尻にちかい2つの椎間板がもっとも突出しやすいとされています。

結論・・10代後半から椎間板の老化が始まり、身体を動かす仕事、腰に負担のかかる肉体労働を行う男性、そして、腰椎の中で一番負担のかかるお尻にちかい方で腰椎椎間板ヘルニアが多いということです。

弱くなった椎間板に、強い負担がかかると椎間板の外側が破れて、中身が飛び出す・・・良く考えると当たり前ですね。

次回は、どういった生活や環境が腰椎椎間板ヘルニアになりやすくなるのかという、発症のリスクについて発信します。

また、腰椎椎間板ヘルニアといわれて、腰痛、下肢痛にお困りの方。コメントをください。大津脊椎脊髄センターは、多数の腰椎椎間板ヘルニアの患者さんを診察してきた経験があります。医療相談にのりたいと思います。遠慮なく、以下のコメントから御連絡をお願いします。

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