腰椎椎間板ヘルニアって、不思議な病気です。
発症すれば、相当の痛みに苦しむ病気ですが、ほとんどはなにもしないでも良くなります。
実際、腰椎椎間板ヘルニアの患者さんが、どのような経過をたどるのか?
私の外来にも、腰椎椎間板ヘルニアの患者さんは、ほんとに多数お見えになります。でも、そのほとんどは手術などの負担のかかる治療は必要がない場合が多いです。
腰椎椎間板ヘルニアは、①軽い症状しかなく病院を受診しない場合、②受診しても検査で診断がつく前に症状がなくなる場合、③そのために必要な画像検査が行われない場合、などがあるために、実際にどれくらい患者さんがいて、どのような経過をだどるのかは、いまだに不明です。
実際、8割くらいの患者さんは、何もしないでも症状が消えてしまうことが多いので、腰椎椎間場板ヘルニアの患者さんがどれくらいいるのかも不明です。
だから、きちっとした研究がなかなかできないのが現状です。
それでも、わかっている自然経過としては、
この病気になるのは、男性が多い。
良くこの病気になる年齢は、20~40歳台。
腰椎は5個ありますが、どこに起こるのかは、若い内は下の方。年を取ると上の方にヘルニアが生じます。
また、腰椎椎間板ヘルニアは遺伝するのか?
さまざまな疑問があります。
次回に、それら、腰椎椎間版ヘルニアの疫学について発信します。
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