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腰椎椎間板ヘルニアは、どれくらい我慢すれば小さくなるのか?

前回は、腰椎椎間板ヘルニアのうち、あるタイプでは大きさが小さくなり、症状も良くなることがわかりました。

それでは、実際、小さくなるまでの時間、期間はどれくらいなのでしょうか?

まず、小さくなる割合ですが、やはり、腰椎椎間板ヘルニアの型・・・つまり、飛び出し方によって小さくなる割合が変わります。

腰椎MRIで椎間板ヘルニアが、①もともとの椎間板とつながっている場合、②もともとの椎間板とつながっていない場合、③椎間板と完全に離れている場合で比べたところ、自然に消えてしまう確率は①が0%、②は26%、③は78%でした。

では、どれくらいの期間を我慢すれば自然に消えてくれるのでしょうか?
年齢平均41歳の77人の患者さんで調査したところ、1回目の腰椎MRIを撮影した後、29日~910日の間で「平均195日」には小さくなりました。約半分の患者さんが最初の3か月で、残りの半分はその後の3か月で小さくなったという結果でした。

また、別の研究では、片足に激痛を認めた患者さん74人について、2か月後の腰椎MRI検査では28人の患者さんで大きさが40%以下になっていました。ただし、40人の患者さんでは小さくはなるものの40%以上のヘルニアが残っていました。

以上の結果から、腰椎椎間板ヘルニアが自然に小さくなる期間は、「2~3か月で著明に小さくなるヘルニアが少なくない」といえます。

腰椎MRIで腰椎椎間板ヘルニアの診断がされてから、何とか2~3か月くらいお薬で我慢すれば、ヘルニアは勝手に治ってくれることが多いと考えてよいでしょう!!

腰椎椎間板ヘルニアで、お困りの方。

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