腰椎椎間板ヘルニアの患者さんは毎日の診察で、とても多く見かけます。
それらの患者さんには、腰椎MRIという検査を行うことがほとんどです。
腰椎椎間板ヘルニアの患者さんには、繰り返し腰椎MRI検査を行って、ヘルニアがどうなるのか追跡します。
その時々の、ヘルニアの検査上の状態と、患者さんの痛みなどの症状がどのようにリンクするのか・・・
ほっておいて良くなった患者さんを集めて研究した結果、10人に1人はヘルニアの大きさが半分くらいになっていました。3人に1人は1/4くらいの大きさに、そして、なんと半分くらいは1/4以下の大きさにちいさくなっていたという研究結果があります。
また、最初のヘルニアのサイズが大きければ大きいほど、小さくなる確率が高いといわれています。
神経の通り道(脊柱管)を埋め尽くす割合が50%以上の場合、ほとんどの80%でヘルニアは縮小していました。
ヘルニアの飛び出し方ですが、皮をかぶったヘルニアは小さくなりにくく、皮を破って中身だけが飛び出したヘルニアはすぐに小さくなります。
また、小さくなりやすいヘルニアの特徴ですが、造影剤を使った腰椎MRI検査で、ヘルニアがリング状に造影される場合は、小さくなりやすいことがわかっています。そのほか、椎間板から遠くに飛び出した時、年齢が40歳台であるとき、造影剤によって造影される部分が大きいときは、小さくなりやすいといわれています。
まあ、何とか痛みに耐えて頑張っていると、勝手に椎間板ヘルニアが小さくなることもあるのです。
別に手術が要らないことも、たくさんあるのが腰椎椎間板ヘルニアです。
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