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骨粗鬆症と薬物治療④

(2)女性ホルモン薬

骨粗鬆症は閉経後の女性に多く見られます。つまり、女性ホルモンが体の中で枯渇、なくなってくると骨を守ることができなくなってしまうことが分かっています。女性ホルモンって大事なんですね。

女性ホルモンは、女性の体と健康にとってたいせつな役目をもっています。

特にエストロゲンという女性ホルモンは、

  • 子宮内膜を厚くする作用があり、妊娠のために必要です。
  • 女性らしさをつくります。
  • 自律神経の働きを安定させます。
  • お肌の健康成分であるコラーゲンができやすくなり、美肌効果につながります。
  • 血管、骨、関節、脳などの健康に役立ちます。

このエストロゲンは、以前は血栓症や乳がんの危険性が高まるといわれましたが、その後の研究によって、エストロゲンだけの投与では、リスクが増加することはないものとされました。

研究結果って、ころころ変わることがあります。ですので、結果をうのみにすることは慎重にならないといけませんが、骨粗鬆症にとっては、女性ホルモンとくにエストロゲンは有効だといわれています。

妊娠している馬のオシッコからできた「結合型エストロゲン」は、

骨密度;上昇させます。

背骨の骨折;折れにくくなります。

股関節の骨折;折れにくくなります。

「エストラジオール」というお薬は飲み薬と、貼り薬があります。効果ですが、

骨密度;上昇させます。

背骨の骨折;折れにくくなるとの研究結果があります。

股関節の骨折;折れにくくなるとの研究結果はありません。

結合型エストロゲンは、効果がありそうですが、骨粗鬆症のお薬ではありません。

専門医やかかりつけ医に相談しましょう。

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