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腰痛に対する薬物療法③

筋弛緩薬

大津脊椎脊髄センターでも、手術後の患者さんの鎮痛に筋弛緩薬を処方します。

何らか理由によって筋肉の緊張がある状態では肩こり、腰痛、頭痛などが起こってしまいます。脳からの刺激が脊髄を通じて筋肉に指令が伝わることで筋肉の緊張がおこります。

筋弛緩薬は、脳→脊髄→筋肉と伝わる筋肉緊張の伝達などを抑えることで筋肉の緊張を緩和する作用(筋弛緩作用)をあらわすのです。

手術中は長い時間、同じ姿勢で体が固定されます。そして、手術後も傷を安定させる目的でベッド上の安静時間が必要です。およそ24時間くらいですが、そういった間、体の筋肉には緊張が続きます。その緊張をほぐすために、筋弛緩薬を使うのです。

お薬の例は、ミオナール、テルネリン、ギャバロン、エスラックスなどです。

急性腰痛には・・・痛みの改善に有効です。

慢性腰痛には・・・質の高い研究はありません。

坐骨神経痛には・・質の高い研究はありません。

安全性は・・・高いです。ほとんど副反応はありません。

セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬SNRI

このお薬は、神経の伝わりに関係するものです。主に神経と神経の境目に働きかけるのが特徴です。

このお薬の働きですが、痛みを感じるのは脳です。体には、痛みの感じ方を抑える仕組みが備わっていて、脳からその仕組みへ指令がでるように作用するお薬です。

例えば、サインバルタ、トレドミンなどがあります。

急性腰痛には・・・研究がありません。

慢性腰痛には・・・良く効くという研究結果が多くあります!

坐骨神経痛には・・やや有効とされています。

副反応ですが・・・ふらつき、口渇、眠気などの症状があらわれることがあります。でも危険なお薬ではありません。

今回は、我々が良く使用するお薬を二つ説明しました。

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