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腰痛と安静、活動

ベッド上でじっとしている方がよいのか?それとも日常の活動ていどは行った方がよいのか?

急性腰痛(腰痛が起こってから1月半まで。)の患者さんにたいしては、じっと安静にするよりも、普段の生活や仕事も含めて、「我慢できる範囲で行う」方が、痛みの強さも良くなりやすいし、日常生活でできることも多いという研究結果があります。

私の外来には、交通事故にあって、腰が痛くなったり(腰椎捻挫)、首が痛くなったり(頚椎捻挫)した患者さんがたくさんみえます。

事故にあって、直後は緊張しているせいかそれほど痛みをうったえる方はいませんが、1日か2日くらいたってから痛みがでてくる患者さんが結構います。

私の経験からは、急性炎症があって痛くて動けない場合は、5-7日くらいを目安に、安静と鎮痛剤を定期的に使うことで過ごしていただき、最大でも2週間から1か月たてば、その後は痛みが少しあっても普段の生活、仕事をしていただく患者さんの方が、治りはとっても良い印象です。

交通事故では、被害者側であったり、事故後の手続き、補償問題、病院に書類作成などで通院すること、保険会社との交渉、示談の手続き、職場への報告・・・・腰痛以外にやらないといけないことが多くて、そういった「痛み行動」が続くことが多いです。

事故や痛みに関係する行動の全てを「痛み行動」といい、少なくとも痛み行動をしている間は、痛みが続いてしまい、それらの対応に長期間かかってしまうと、最悪の場合、3か月以上もつづいてしまう慢性的な腰痛になってしまうこともあります。

研究結果にもあるように、ある程度の期間が経過したならば、「えいやっ」とふだんの生活に戻ってしまう方が結果的には良いと思われます。


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