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腰痛と職業

腰痛と仕事に関係があるのかどうか?

たくさんの研究や論文報告がされています。

日本国内での研究では、腰痛の発生と職業について調査されています。

運輸業の71-74%の方に、腰痛を認めます。その他、清掃業では69%、看護業務は46-65%、介護職は63%に腰痛を持っている職員がいるといわれています。体への負担が大きい重労働では、腰痛が発症する危険性があります。

では、仕事の内容はどうでしょうか?

重い荷物を持つ仕事、荷物を持ち上げる仕事、腰を曲げて行う仕事、腰を回旋させる仕事、身体を前の方に移動させる仕事などは腰痛を発症するリスクがとても高いといわれています。また、荷物の重さと持ち上げる回数は、腰痛の発症と強いつながりがあるといわれています。

また興味深い内容としては、職場で腰痛が発生するときは、どんな状態の時なのか?について研究があります。

それは、①仕事に対して満足しているかどうか、②仕事は単純作業かどうか、③職場での人間関係はどうか、④仕事の量が多いかどうか、➄仕事に精神的なストレスがあるかどうか、⑥仕事に対して自分に能力があるかどうか、自分がどう思っているかといったころが腰痛を起こす原因になるようです。

要は、バラエティーにとんだ仕事を、自分の好きな仕事を、職場に良い仲間のいる仕事を、仕事の量がそれほど多くない仕事を、職業に選んでいる方には腰痛が起こりにくいといわれています。

でも、仕事なんて、選べないことが多いですよね。

私の外来でも、介護職の方、消防士の方、競輪選手、農業をされている方、看護師の方、立ち仕事の多い方などなど・・・

たくさんの職業の患者さんが受診されています。

でも、自分が好きで、自分が得意で、ヒトの役に立っている仕事、職業についている方は、腰痛が少ないように思います。

でも、でも、仕事なんて、選べないことが多いですよね。

私は、そんな、普段、仕事に頑張っている患者さんを応援しています。

頑張ってください!!

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