鏡視下神経剥離術。
頚椎の病気のうち、頚部脊柱管狭窄症と頚椎症性神経根症との合併はとても多くの患者さんがいらっしゃいます。
これまでは、頚部脊柱管狭窄症に対して、まずは頚椎椎弓形成術を行いました。そして、その後に頚椎症性神経根症に対して、頚椎前方固定術を行うことがほとんどでした。
このように、多段階、つまり2回に分けて手術を行うのが、ゴールデンスタンダードであることは現在のところ確かです。
でも、時代の要請に応じて、手術の術式も変化が生じます。
間接的ではありますが、2段階の手術を、1回でこなせる術式を開発しました。
その第一例目となる患者さん、先月の中旬に手術を行った方が、本日外来を受診されました。
術後まだ3週間目ですが、手術前にあった左手の痺れと痛みは、術前と比較して2割にまで低下していました。
これは画期的な出来事です!!
これまでは、2回行わないといけない手術が、たった1回で済むようになるのです!!
しっかりとした、診断を行い、適応のある患者さんにはお勧めしていきたいと思います。
我々大津脊椎脊髄センターは、患者さん第一の精神で、新しい手術を開発し、それを皆さんに還元してゆきます。
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