大津脊椎脊髄センターの初代部長先生のお言葉は、いつも私の胸にのこっています。
1970年代当時、副院長であられた初代部長は、他の診療科医師から、
「研究なんて、やりたければ大学へ戻ってやればいい。市中病院は診療をしていればいいんだ!」といわれていました。
それに対して、初代部長が言い返して曰く、
「市中病院こそ(臨床研究をする場であって、それができない医師は大学に帰って再教育を受けるか、基幹病院に勤務すべきではない)という私の信念は今も変わっていない。全ての患者を1例報告できるように丁寧に診、記録してこそ良い医療を患者に提供できると信じている。」
大学などで行われる大規模な研究は、もちろん医学の発展に重要な役割を果たします。
でも、それだけではなく、一般の市中病院においても、患者さん一人一人を丁寧に診察し治療し、そこから得られたかけがえのない経験を、一人の医師が独占するのではなく、多くの臨床家へ伝達還元することが重要であると考えています。
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本日は、大津脊椎脊髄センターのスタッフと、臨床研究について話し合いました。
我々、大津脊椎脊髄センターでは、御許可をいただいた患者様の画像や臨床経過などのデータを蓄積しています。
そのデータを、英語論文にまとめて世界に向けて発信しています。
これも、重要な当センターの責務と考えています。
本日は、5題くらいのテーマを検討しました。
早く、発信できるように頑張ります!!
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