手術の中心は、神経の圧迫を取り去ることです。
でも、手術ってそれだけではなくて、周術期(つまり手術前の2-3日くらいから、術後は最低でも2週間)は、手術に関連した合併症が起こる可能性があるのです。
手術そのものは、うまくいったとしても、術後経過にトラブルが起こることがあります。
その中でも、手術した傷が化膿することがあり、治療には長い期間が必要となります。
手術後、傷がなかなかくっつかないときや、上手くいって退院しても開いてしまう場合や・・様々です。
傷が完全に上皮化するには、2週間以上は必要でしょうか。
でも、医療制度の関係で、そんなに長い間入院することは、最近では珍しいです。
6月に手術を行って、無事退院した患者さんが、湯舟で創をひっかいてしまったらしく、わずかですが傷が開いて血がにじんでしまいました。それでも、ご自分で簡単な処置をして様子をみていたらしいです。血がにじんで1週間・・傷から膿がでてしまいました。
7月に入って、外来受診され、すぐさま入院、傷の処置を行いました。
その後、抗生剤の点滴を1か月行いました。
傷は完全に治癒し、上皮化しました。
本日、その患者さんが退院されました。ハレバレとしたお顔でした。良かったです。
何があるがわからいのが臨床です。
それでも、迅速に、適切に、十分な対応を行えば、必ず治癒します。
そういった、トラブルにたいする対応も完全にできてこその脊椎脊髄センターです。
これからも、迅速、適切、十分に対応していきます。
この記事へのコメントはありません。