今日は、頚椎にできた硬膜内髄外腫瘍の一つ、脊髄髄膜腫の摘出術を行いました。
頭を打ったということで簡単な検査を行ったところ、たまたま頚椎に腫瘍が見つかりました。そこそこ大きな腫瘍で、頚髄が強く圧迫されていました。このまま放置するといろんな症状が出現する確率が高いと判断されました。
よって、本日の手術です。術前の検査によって脊髄髄膜腫という良性腫瘍であることはわかっていました。
術中に神経がいたんでいないかどうかをモニターする装置を装着し、全身麻酔をかけます。患者さんは意識がない状態となります。
その後、頭部に固定ピンを取り付け、腹臥位うつ伏せとなります。
首の後ろからアプローチし、背骨の一部を削って、脊髄のすぐそばの腫瘍を発見しました。丁寧に脊髄からはがして、全摘出を行いました。
患者さんは、術後も手足の動きなど問題なく、お元気です。
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