今や、スマホは日常生活上、必須のアイテムとなりました。あと5年もするとガラケーが完全になくなり、全てスマホに置き換わるといわれています。外来に来られる患者さんも、最近は老若男女にかかわらず、スマホでいろいろな管理をしておられます。
診察や検査予約はもちろんのこと、お薬手帳も今やデジタルで管理されています。
私は、ポケベルを使ったていた世代ですが、20年もたてば世の中一気に変わりますね・・
私の外来に、特徴的な頚椎の変形を来した患者さんが増えてきています。

この図は、頚椎を横からみたレントゲン写真です。
ふつうは左側へ弓なりに彎曲しているのが正常ですが、この患者さんの頚椎は第4頚椎から第7頚椎まで一直線に並んでいて(ストレートネック)、変形したために固くなってほとんど動きません。
でも、普段の生活では首を前後に動かすために、第3頚椎と第4頚椎がずれてしまって、逆「く」の字に曲がっています。
しまいには、ここの曲がったところが、グラグラと不安定になります。
そうすると、脊髄が傷んでしまって、様々な症状がでてきます。
特に若い女性はストレートネックが多く、近頃のスマホ生活によって、図のように頚椎が折れ曲がってしまう方が増えてきています。このような頚椎を「スマホっ首」といいます。
私の外来には、現在、グラグラのスマホっ首となり、手術を待機している患者さんがたくさんいます。
陶芸家、散髪屋さん、、ピアノの先生、PCを仕事にしている方、建築関係で首のうしろに重い荷物を担いで仕事をする方・・・などなど。
スマホだけでなく、普段の生活で首が下を向くことの多い方は要注意です。
でも、現代の生活では仕方ないですね。

今日、そんなスマホっ首になってしまった患者さんの手術をしました。
写真は、術中写真です。無事、成功しました。お元気になられることを祈ります。
頚椎後弯症、スマホっ首などと診断された方へ。医療相談を受け付けます。下記のコメントに相談内容を書き込んでください。時間の許す限り対応いたします。
それでは、痛みの無い生活を。。
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