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後縦靭帯骨化症

【後縦靭帯骨化症】

頚椎の7つの骨は幾つかの靱帯組織により連結されています。これらの靱帯のなかで、脊髄の腹側にあって頚椎を縦につないでいるものが後縦靱帯と呼ばれる靱帯です。

後縦靱帯骨化症とはこの靱帯が通常の何倍もの厚さになり、なおかつ骨の様に硬くなり(靱帯の骨化)、徐々に脊髄を圧迫してくる病気です。

日本脊髄外科学会ホームページより改変して引用

後縦靭帯骨化症の方の手術を、本日の午後に施行しました。その方は、過去に何度か、強い頚部痛を認めていました。

 つばを飲みこむのも痛みで辛い状態でした。診察では、すでに手の筋力が低下していました。まだ、40歳台と若く、今後も症状の悪化が心配されましたので今回の手術となっています。

 後縦靭帯骨化症は、バラバラの頚椎をつなぎとめる役割をしている後縦靭帯が、骨のように硬く大きくなってしまいます。

 大きくなる場所が悪いのです。脊髄のすぐ傍で大きくなるものですから、脊髄がすぐに傷つきます。

 原因不明の難病です。私は、県の難病認定審査委員です。結構、この病気の患者さんって多いんです。日常生活上、強い支障がでるような方は全額医療費補助となります。

 今日、手術をした患者さんは、頚椎椎弓形成術という手術を行いました。手術時間は1時間30分で、出血量は10mlくらいです。皮膚切開は約3cmくらいと、とても負担の少ない手術です。これは、大津脊椎脊髄センターならではの手術です。

 この疾患でお困りの方、、医療相談を受け付けます。下のコメント欄に現在の状況などを記入してください。時間が許す限り対応します。

 それでは、痛みのない毎日を!!

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