本日の外来では、椎間板ヘルニアの患者さんが3名ほどいらっしゃいました。
お二人は、軽快傾向にあり、もう一方は反対の下肢に痛みが移っていました。
椎間板ヘルニアの80%は自然に軽快します。
後の20%は、手術が必要となります。
最後の一方は、2ヶ月目に一旦症状がほぼゼロになっていましたが、植木鉢を持った時に反対の足の同じ場所に痛みが出ました。
検査の結果、同じ場所の椎間板ヘルニアが右から左へ動いており、反対の神経を圧迫していたのです。
珍しいですが、ないわけではありません。
あと、数ヶ月なんとか鎮痛剤で待ちたいと思います。
お一人の方は、軽快傾向にあられましたが、他院への受診を希望されました。
ここで、他の病院へ受診する方法が2つあります。
一つ目は、セカンドオピニオンです。
これは、現在の主治医の診療を継続しながら、他の病院の先生を受診して意見を伺うものです。他の病院の先生は、患者さんの状態などについて意見を述べ、その意見を主治医へも還元しながらより良い治療を行う目的があります。これは利点です。逆に欠点ですが、2人の医師の良いとこどりができる一方、その費用は通常5万円以上かかります。
二つ目は、紹介です。
これは、現在の主治医の診療は一旦終了して、他の病院へ全く移ってしまうというものです。これは、主治医の治療方針に納得がいかなかった場合や、医師と患者さんの相性が悪いとき、また、疾患がとても治療困難な場合など上位の病院でしか治療方法がない場合などです。欠点といえば、移ってしまえば、もう元の主治医とは縁が切れます。他の病院の医師が、より良い治療を提供してくれるかどうかわかりません。利点は、費用が安いことです。
複雑ですね。。。でも、これが決まりなのです。
結局、医師と患者さんとの信頼関係、そして、医師の力量が重要ということです、
これからも、患者さんに信頼していただけるよう尽力します。
この記事へのコメントはありません。