変形性腰椎症に対して、本日は腰椎後方固定術を行いました。
今回の患者さんの特徴としては、80歳台後半の方だったということです。
右足がとても痛くて、力が入らず、また、立っている姿勢や歩行を行うと両方のお尻と太ももあたりが痛くなっていました。
他の総合病院や開業の整形外科医院をいくつか受診されたようですが、診断がつかずにこれまで3-4年くらい痛みをこらえて過ごされていただようです。
今年に入って、大津脊椎脊髄センターを受診されました。
患者さんの訴えを丁寧に傾聴し、十分に診察を行い、必要な画像検査を行った結果、
「腰椎辷り症」とそれに伴って「腰部脊柱管狭窄症」ならびに「第4腰神経、第5腰神経の圧迫症状」と診断いたしました。
御高齢ということもあって、手術は敬遠されていました。
まずは、お薬の治療を行いましたがなかなか効きません。
そして、ついに手術治療を希望されました。
行う手術は、全身麻酔で腹臥位で腰椎固定術5-6時間です。
普通は、リスクが高いために手術は行いません。
でも、今日の患者さんは、御高齢であるにもかかわらず、心臓、呼吸機能は申し分なく、高血圧や糖尿病などの合併症もまったくなく、また骨密度もYAM値で90%以上もあったのです!
このような好条件の方は、60歳、70歳台でもなかなかいません。
本日、この患者さんは、無事に手術をおえ、念のために現在ICU集中治療室で療養中です。
健康であれば、問題なく、脊椎の手術は受けていただけるのです!!
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