昨日、転移性脊椎脊髄腫瘍の患者さんの手術でした。
脊髄への圧迫がとても強くて、神経や筋肉、靭帯への癒着が激しい状態でした。また、胸椎という場所にできた腫瘍で、肺や大きな血管に近くて、とても難渋しました。
そういった、重要な臓器、脊髄、肺、大血管などを安全に守りながら手術を行い悪い腫瘍を摘出するために、骨、つまり脊椎は犠牲になります。
周りの脊椎骨を削り落とします。すると大きな空間、スペースができます。そして、そのスペースの場所まで腫瘍を移動させます。これで、大事な臓器から腫瘍を引き離しすことができるのです。
昨日は、腫瘍は全摘出できました。
ただし、脊椎をそのままの状態で放っておくと、ぐらぐらして歩けません。
そこで、我々は、脊椎固定術を行います。
昨日もきっちり、固定術を行い、腫瘍も全摘出し、患者さんの症状もよくなっています。
この記事へのコメントはありません。