2003年に脊髄腫瘍の手術をされた方が、18年越しに再発し当院を受診されました。
術後10年くらい、検査をつづけていたらしいですが、再発することもなく経過され、いったんフォローアップを終了していたとのことです。
私の前任の部長先生が主治医をされていました。
おそらく良性腫瘍だとは思われますが、何せ、前回手術をして、癒着が強い部位に再発したものですから・・
手術をするだけで、脊髄に影響が及び、下半身不随になるくらい圧迫が強い状況でした。
これから、造影剤を使って、腫瘍と脊髄との境目がどこにあるのか検査をして、安全を確認してから手術をするのか、保存的に経過観察するのか決定します。
何でもかんでも手術すればよいというものではないのです。
腫瘍が大きくなるスピードが10年かかるのか、半年で倍になるのか・・・
これは、時間がたたないとわかりません。
私は患者さんの立場に立って、最も患者さんの生活に有利な選択肢を提案したいと思います。
このような、患者さんがたくさんいらっしゃいます。
頑張ります。
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