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真面目な患者さん①

今日の外来に来られた患者さん・・・43歳の女性です。とても真面目な方です。というか、勉強家。ご自分の痛みについて、とてもよく調べられて勉強した上で、いろんな病院を受診されたらしいです。

 その患者さんの主訴は、「腓骨が痛い!」です。

 腓骨とは、下肢のすねの部分にある2本の骨のうち外側にある細い骨のことです。その患者さん、左のひざから少し下の外側が強く痛むといっていました。

 うーん、確かに腓骨のある部分です。

 そして、先ずは近所の整形外科クリニックを2-3件ほど受診したらしいです。クリニックの先生も、患者さんから「腓骨が痛い」といわれれば、症状のある場所が腓骨か、もしくは膝関節かと先入観をもってしまいます。そして、膝関節のMRIを撮ったみたいです。

 でも全然、正常なんですね。クリニックの先生は「大丈夫、異常なし」とのこと。

 それでも、患者さんとしては、確かに自分には痛みがあるのに全然わかってもらえないということで、先のMRI画像のデータを5,000円かけてDVDにいれてもらい、それを持ってご自分の判断で大学病院の整形外科を受診したみたいです。紹介状をもっていかなかったため随分待たされ、そして高額な初診料を払ったにもかかわらず、大学の先生からは全く相手にしてもらえなかったのです。。悲しい。。

 それでも、患者さんはくじけません。インターネットを朝から晩まで閲覧して、ご自分に近い症状が載っているホームページをかたっぱしから探りました。そして、ついに自分の症状とピタリと当てはまる記述を見つけました。「これだ!!」と感じたそのホームページとは、「膝関節症の再生医療」だったのです。このコロナ禍の中、県外にまでご主人と一緒に、そのホームページを掲載しているクリニックを受診しました。

 そのクリニックの先生に、先のMRI画像をみせたところ期待とは裏腹に、いいとも悪いともいわれなかったらしいです。それでも藁をもすがる思いで他県まで受診した患者さんです。引き下がらなかったのです。効くか効かないかは問題にしないという条件で、再生医療を受けたいと申し出たのです。少しでも痛みの無い生活を!!と無我夢中です。

 再生医療。。保険適応外治療です。。ご自身の細胞を数週間ほど培養して増殖させ注入する治療らしいですが、総計で数百万円かかるとのことです。。悲しい。。それでも患者さんは、ご自身で納得され大金を支払う契約をして、ある意味、満足されて地元へ戻ってこられました。

 ただし待っている間も痛みは続きます。その細胞培養の期間、時間がもったいないということで、更にインターネットを調べて辿り着いたのが「大津脊椎脊髄センター」。そうです、本日の私の外来です。

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