医療・・・
神様が医療を行うわけではありません。
患者さんと同じ、人間が医療を行います。
医師の能力、医師のその日の体調、患者さんの状態、手術時の環境、手術前の検査の濃度・・・
様々な要素が手術の成果につながります。
先日、赤穂にある総合病院での医療過誤について報道がありました。
同一医師が行った脊椎脊髄外科手術によって、1年間に8件も不本意な結果に終わったとの内容でした。
その内、1件は明らかに医療ミスがあり、賠償責任が問われる結果となっているようです。
医療、特に外科手術や侵襲的な検査などは、十分な経験と、医師が元々持っている技術や能力が手術結果に直結します。
経験は積まないと、もちろんいけません。
でも、全ての医師が、最初はどうしても初心者なのです!
術者を育てるには、十分な経験を持った先輩医師と十分な設備が整った環境が必要です。
でも、なかなかそんな理想的な施設はありません。
いくつかの総合病院は、医療施設であるとともに、教育施設でもあります。
ある分野における重鎮、名医、神の手をもつ施設では、全くの初心者がいて修行をしています。
もちろん、ある分野におけるレジェンド医師が責任をもって、初心者、ビギナー医師の技量を見極めて、十分な手術成績をだせる手術しか担当させません。そうして患者さんに満足のいく手術結果を出しながら、ビギナーに経験をつませて手術術者を育てていく・・
そのような施設がどこにあるのか、どのなのか・・・
患者さんには、なかなかわかりませんね。
ポイントは、ある分野の専門医が複数在籍する病院、ある大学の傘下にある病院、ある学会の指導医がいる病院、、、などです。
患者さまが、適切な病院で治療を受けられますよう・・祈るばかりです。
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